アヴェンタドールは本当に値上がりしているのか?買取データで検証
結論から言うと、アヴェンタドールは2022年9月の生産終了後も評価が下がらず、中古車市場の買取データでは古い年式より新しい年式が明確に高い「値上がり型」の相場になっています。高年式は新車価格を上回る水準です。
アヴェンタドールの年式別 買取基準価格(走行1.5万km以下の低走行帯)
- 2011年式 LP700-4: 2445〜3245万円
- 2014年式 LP700-4: 2555〜3300万円
- 2017年式 LP700-4: 2665〜3365万円
- 2017年式 標準(S世代): 3250〜4105万円
- 2020年式 標準(S世代): 3730〜4790万円
LP750-4(SV)の走行距離帯別 買取基準価格(2017年式)
LP750-4は中古車市場データが単年のため、走行距離帯別でレンジを示します。
- 〜1.5万km: 4195〜5300万円
- 1.5〜3.5万km: 3845〜4855万円
- 3.5〜6万km: 3300〜4420万円
- 6〜9万km: 2975〜4075万円
- 9〜13万km: 2690〜3455万円
このデータの読み方
- 新しい年式ほど高い値上がり型: 2011年式LP700-4の低走行帯2445〜3245万円に対し、2020年式標準は3730〜4790万円。15年落ちの初期型も大きくは崩れていません
- 新車価格超え圏: 2020年式標準の上限4790万円は、アヴェンタドールSの新車価格4490万4433円を上回ります
- 「標準」はS世代: 中古車市場データの標準(2017〜2020年式)は740PSのアヴェンタドールS世代に相当し、初期のLP700-4とは別グレードとして集計しています
- 過走行でも大台維持: LP700-4は走行9〜13万kmでも2011年式で1600〜2125万円が目安です
年式×走行距離×グレードの詳細はランボルギーニ アヴェンタドールの買取相場ページで確認できます。本記事では値上がりの理由と今後の見通しに絞って解説します。
※主要年式を抜粋した当社買取基準価格(2026年6月改定)にもとづく目安です。中古車市場データはLP700-4・標準(S世代)・LP750-4の2011〜2020年式が対象で、SVJ・ウルティメ等の数値は含みません。年式は初度登録ベースで、並行輸入等により登録年がずれた個体を含みます。年式・走行距離・仕様・装備・色・修復歴で変動します。
アヴェンタドールが値上がりしている4つの理由
アヴェンタドールの値上がりは偶然ではなく、構造的な理由があります。大きく4つに整理できます。
理由1: 非ハイブリッドの自然吸気V12を積む最終世代
アヴェンタドールは6.5L自然吸気V12(L539型)を約11年の全期間搭載し、ターボ化もハイブリッド化も一度もされませんでした。LP700-4で700PS/8250rpm、最終のウルティメで780PSまで進化しています。後継レヴエルトはV12にモーター3基を組み合わせた1015PSのプラグインハイブリッドとなり、エンジンだけで走る自然吸気V12ランボルギーニはアヴェンタドールで系譜が途切れました。この断絶が評価の核です。
理由2: 総生産11,465台で供給が固定
2011年2月から2022年9月までの総生産台数は11,465台(生産終了時の公式発表)。カウンタック・ディアブロ・ムルシエラゴの合計を上回るヒット作ですが、供給はもう一台も増えません。作り直せない希少性が相場の土台です。
理由3: 後継レヴエルトが数年待ちで、いま乗れるV12として需要が流入
レヴエルトは日本価格6600万円〜で、日本向け割り当ては数年分が完売とされています。「いま手に入るV12ランボルギーニ」を求める需要が中古のアヴェンタドールに流れ込む構図です。
理由4: 限定モデルが相場の天井を引き上げ
SV(LP750-4)はクーペ世界限定600台、SVJはクーペ900台+ロードスター800台の限定、最終のウルティメは計600台限定で、日本価格5454万3088円ながら発表前に完売しました。海外市場ではSVJが2024年初の約39万ドルから2026年には低走行個体で42万〜46万ドルへ上昇したとの分析もあり、頂点の評価上昇が標準系の相場を下支えしています。
アヴェンタドールの値上がりは今後も続く?相場予測
先に断っておくと、相場の予測に確実なものはありません。そのうえで、現時点のデータと市場環境から見通しを整理します。
短期(2026〜2027年): 高値圏の継続が本線
レヴエルトの数年待ちが解消されない間は、いま乗れる最終自然吸気V12としての需要が続くと考えられます。海外でも状態の良いLP700-4は値下がりが底を打ち、緩やかな上昇に転じたとの分析があり、下落に転じる材料は現時点で見当たりません。ただし、数千万円クラスの車は為替や海外景気の影響を受けやすく、短期的な振れはあり得ます。
中期(2028〜2030年): 即納需要の一巡と二極化の進行
レヴエルトの納車が進めば、「いま買えるV12」としての上乗せ分は薄れる可能性があります。一方で、総生産11,465台で固定された非ハイブリッドV12という本質的な希少性は変わりません。低走行・記録簿完備の個体と、走行が伸びた個体や整備歴の不明な個体との評価差が広がる「二極化」が進むと考えられます。
長期: 「最後のピュアなV12ランボルギーニ」としての記念碑的な価値
電動化が進むほど、モーターを介さない12気筒の加速と音を味わえる体験の希少性は増していきます。長期的にも評価の土台は固いと考えられますが、相場は水物です。値上がりを前提にした保有判断よりも、ご自身の乗り方と維持コストを軸に考えることをおすすめします。
値上がりの恩恵が大きいアヴェンタドールの個体条件
同じアヴェンタドールでも、値上がりの恩恵をフルに受けられる個体と、そうでない個体があります。査定で差が付くポイントを整理します。
高く評価されやすい条件
- 低走行: 2020年式標準は走行1.5万km以下で3730〜4790万円、3.5〜6万kmでは2950〜3795万円と、同じ年式でも1000万円近い開きが出ます
- 限定グレード: LP750-4(SV)は低走行帯4195〜5300万円と別格で、シリーズの上限を押し上げています
- 記録簿・整備歴: 変速機は7速シングルクラッチ「ISR」のみで、クラッチや駆動系の整備記録が評価に直結します。正規ディーラーや専門店の記録が揃っている個体は信頼性の面で評価が大きく上がります
- 無事故・純正状態: カーボンモノコックの修復歴の有無は、この価格帯では数百万円単位で効きます。社外パーツ装着車でも純正部品の保管があれば減点を抑えられます
年式より走行距離と状態が効く
同じ2017年式の標準(S世代)でも、走行1.5万km以下なら3250〜4105万円、9〜13万kmでは2085〜2630万円が目安と、1000万円を超える開きが出ます。アヴェンタドールの査定では、年式よりも走行距離と整備状態が価格を決めると考えてください。
先代ムルシエラゴも同じ構図
自然吸気V12の断絶という評価軸は、直接の先代であるムルシエラゴの値上がりにも共通します。またアヴェンタドールは、事故歴のある個体や不動状態の個体でも金額が付くケースが多い車種です。詳しくはアヴェンタドールの事故車・不動車買取の解説をご覧ください。
値上がり中のアヴェンタドールは今売るべきか?タイミング判断
「値上がりしているなら持ち続けた方が得では?」という質問をよく受けます。正直に言えば、答えは個体の状態と乗り方次第です。判断のステップを整理します。
STEP1: 相場局面を把握する
現在は高年式が新車価格を上回る高値圏で、売り手に有利な局面です。まずはご自身の個体のグレード(LP700-4/標準/LP750-4)・年式・走行距離でのレンジを確認しましょう。
STEP2: 維持コストと中期の変数を天秤にかける
アヴェンタドールは動かさなくても維持費がかかり、乗らない期間が長いほどゴム類や油脂類の劣化が進みます。中期的には、レヴエルトの納車が進むことで即納需要の上乗せ分が薄れる可能性もあります。相場の上昇分よりも保管劣化による減額のほうが大きくなるケースは、この価格帯の車で実際に起きやすいパターンです。
STEP3: 売ると決めたら短期集中で動く
- 車検証・記録簿・取扱説明書・スペアキー・保管している純正部品を揃える
- オンライン査定で概算金額を確認する
- 実車査定で正式な金額を確定する
- 金額に納得できたら契約・引き渡しに進む
STEP4: 迷ったら現在価値の把握だけ先に
売る・売らないを今決める必要はありません。ただ、ご自身のアヴェンタドールの現在価値を知っておくだけで、乗り続ける・手放すの判断材料が揃います。創業37年・輸入車買取専門の外車買取プラスは全国対応で査定を承っています。アヴェンタドールの買取相場ページで年式別レンジを確認するか、無料査定で個体ごとの金額を把握しておきましょう。