アウディA5は今高騰しているのか?データで検証
結論として、市場全体としての高騰はしていません。2025年式新型A5は1万km以下で320〜600万円、アバント仕様も1万km以下で410〜580万円と高めですが、これはモデルチェンジ直後で最も新しいからであって値上がり(高騰)ではありません。2021年式45TFSIクワトロSライン3万km以下が300〜320万円、2017年式が140〜200万円と、年式が下がるほど安くなります。同じ車を保有すれば年々値下がりします。以下は年式別の中古相場として整理したものです。
A5 年式別中古相場の目安
| 年式 | 走行距離 | 買取相場(万円) |
|---|---|---|
| 2025年式 | アバント 1万km以下 | 410〜580万円 |
| 2021年式 | 45TFSIクワトロSライン 3万km以下 | 300〜320万円 |
| 2021年式 | 40TDIクワトロSライン 7万km以下 | 260万円 |
| 2019年式 | A5 5万km以下 | 200〜240万円 |
| 2018年式 | 2.0TFSIクワトロ 3万km以下 | 220万円 |
| 2017年式 | 2.0TFSIクワトロ 7万km以下 | 140〜200万円 |
| 2010年式 | 2.0TFSIクワトロ 走行帯別 | 10〜20万円 |
A5全体の総合相場や全グレード比較はアウディA5の買取相場(ハブ記事)で詳しく解説しています。
※実勢相場の集計値。装備・色・修復歴で変動します。
A5の値持ちを左右する要因
A5は市場全体として高騰しているわけではありませんが、同じ年式でも値持ちに差が出ます。相対的に値下がりしにくい要因を整理します。
1. 新型A5(2025年モデルチェンジ)の登場直後プレミアム
2025年式新型A5は登場直後で流通量が限定的なため、低走行個体が高めで取引されています。ただしこれは「新しいから高い」だけで、時間が経てば値下がりします。登場直後プレミアムは一時的なものです。
2. ボディタイプ統合戦略の影響
アウディは新型A5でクーペ・スポーツバック・アバントをA5系統に統合する戦略を採用しています。新旧の世代差が大きいため、新型の相場と旧型の相場が分かれている状態です。
3. 旧型A5の値下がり
2017〜2019年式の旧型A5は140〜240万円帯まで値下がりしています。これがA5の標準的な値落ちカーブで、5年残価率は参考値・10年残価率は参考値という数値からも、年式とともに着実に下がる銘柄であることがわかります。
A5の今後の相場予測
今後のA5相場を予測するうえで、いくつかの転換点が想定されます。
短期(半年〜1年)
基本は年式とともに緩やかに下落します。2025年式新型A5・走行1万km以下は当面500〜600万円帯を保ちやすいものの、これは新しい年式の相場が高いだけで、保有していれば登場直後プレミアムが剥がれて下がっていきます。
中期(1〜3年)
A5は5年目以降に下落が加速する傾向です。2025年式の登場直後プレミアムは数年で薄れ、その後は標準的な値落ちカーブに乗ります。値上がりに転じることは基本的にありません。
長期(3年以上)
10年残価率は約7%と低水準で、長期保有での値持ちは期待できません。値段を狙うなら長期保有より、できるだけ早い段階での売却が現実的です。
相対的に値持ちしやすいA5の年式・グレード
市場全体は値上がりしていませんが、同年式内で相対的に値下がりしにくい個体パターンを整理しました。いずれも「上限価格が高い」だけで、値上がりしているわけではありません。
相対的に値持ちしやすいパターン
- 2025年式 新型A5 走行1万km以下: 320〜600万円帯、最新年式の登場直後水準
- 2025年式 新型A5アバント 走行1万km以下: 410〜580万円帯
- 2021年式 45TFSIクワトロSライン 走行3万km以下: 300〜320万円帯
- 2018年式 2.0TFSIクワトロ 走行3万km以下: 220万円帯
- Sライン装備・限定色・本革シート: 査定加点要素
逆に値動きが鈍いパターン
- 2010年式の旧型A5・走行16万km超: 10万円帯
- 2017年式の標準A5で走行13万km超: 70〜90万円帯
- 修復歴あり個体: 同条件比で大幅マイナス
装備別・グレード別の細かい相場推移はアウディA5の買取相場ページで確認できます。
今売るべきか?A5のベストタイミング判断
A5は年式とともに値下がりするため、「いつ売るか」で手取りが変わります。判断基準を3つに整理しました。
1. 売却推奨パターン(新型2025年式)
2025年式新型A5・走行1万km以下を保有しているなら、登場直後プレミアム(500〜600万円帯)が剥がれる前の売却が有利です。新車納期短縮や2026年式追加投入で中古相場が下がりやすいため、価値が残っているうちに動く判断が合理的です。
2. 保有しても良いパターン
2025年式アバント仕様・限定色・Sライン装備は同年式内で相対的に値下がりしにくい個体です。当面の利用予定があれば急ぐ必要はありませんが、値上がりを待つ意味はなく、数年内の売却を前提に考えるのが現実的です。
3. 早期売却推奨パターン
2017〜2019年式の旧型A5で走行13万km超に近づいている個体は、これ以上値下がりが進む前に早めの売却が損失最小化につながります。5年目を大きく超えており、整備費用(タイミングチェーン・電装等)が査定額を上回る前に動くのが鉄則です。