アウディS4は今高騰しているのか?データで検証
結論として、市場全体としての急騰はしていません。年式別の上限は2019年式330万円→2021年式400万円→2022年式470万円→2023年式510万円→2024年式490万円と、新しい年式ほど高くなっています。これは値上がり(高騰)ではなく、新しい個体ほど高いという当然の傾向です。高性能Sモデルとして値持ちは比較的良い方ですが、同じ車を保有すれば年々値下がりします。以下は年式別の中古相場として整理したものです。
S4 年式別中古相場の目安(走行1万km以下中心)
| 年式 | 走行距離 | 買取相場(万円) |
|---|---|---|
| 2024年式 | 3.0クワトロ 1万km以下 | 480〜490万円 |
| 2022年式 | 3.0クワトロ 1万km以下 | 470万円 |
| 2019年式 | 3.0クワトロ 5万km以下 | 210〜330万円 |
| 2017年式 | S4 上限 | 250万円 |
| 2012年式 | 4.2クワトロ 上限 | 200万円 |
S4全体の総合相場や全グレード比較はアウディS4の買取相場(ハブ記事)で詳しく解説しています。
※実勢相場の集計値。装備・色・限定モデル・修復歴で変動します。
S4の値持ちを左右する要因
S4は市場全体として高騰しているわけではありませんが、高性能Sモデルとして値持ちは比較的良い方です。値下がりに差が出る要因を整理します。
1. 3.0L V6+クワトロの実需
S4は3.0L V6ターボ+クワトロAWDの高出力ユニットを搭載し、「実用性能と日常性を両立する高性能セダン」として位置づけられています。AMG C43・BMW M340iと競合するセグメントで需要が安定しており、これが比較的高い値持ちを支えています。
2. ガソリンSモデルとしての位置づけ
アウディは将来的にSモデルのEV化を進めており、内燃機関のS4は今後の供給が限られる可能性があります。この点が値下がりを緩やかにする要因にはなりますが、現時点で中古が値上がりしているわけではありません。
3. 為替動向と低走行のグレード差
円安局面では高性能外車の海外需要が下支え要因になります。また走行1万km以下・限定色・Sスポーツシート装着車は同年式内で相対的に値持ちしやすく、装備差が査定に出やすい部分です。
S4の今後の相場予測
今後のS4相場を予測するうえで、いくつかの転換点が想定されます。
短期(半年〜1年)
基本は年式とともに緩やかに下落します。2023〜2024年式・走行1万km以下は当面460〜510万円帯を保ちやすいものの、これは新しい年式の相場が高いだけで、保有していれば徐々に下がります。3.0クワトロ・低走行・限定色は相対的に値下がりが緩やかです。
中期(1〜3年)
S4は4年目以降に下落が加速する傾向で、2020年式以前は中期的に値下がりが進みます。2023〜2024年式の良質個体も値上がりに転じることは基本的になく、値持ちが比較的良いという範囲にとどまります。
長期(3年以上)
10年残価率は約29%と中位水準です。アウディ電動化の進展でガソリンS4の値下がりがやや緩やかになる可能性はありますが、明確な値上がりを前提にするのは避けるのが無難です。長期保有より中期売却が現実的です。
相対的に値持ちしやすいS4の年式・グレード
市場全体は値上がりしていませんが、同年式内で相対的に値下がりしにくい個体パターンを整理しました。いずれも「上限価格が高い」だけで、値上がりしているわけではありません。
相対的に値持ちしやすいパターン
- 2023年式 3.0クワトロ 走行1万km以下: 460〜510万円帯、最新年式上限
- 2024年式 3.0クワトロ 走行1万km以下: 480〜490万円帯
- 2022年式 3.0クワトロ 走行1万km以下: 470万円帯
- 2021年式 3.0クワトロ 走行5万km以下: 320〜400万円帯
- S sportsシート・限定色・カーボンインテリア装着車: 査定加点要素が重なる
逆に値動きが鈍いパターン
- 2001〜2007年式の旧型S4で走行20万km超: 10〜30万円帯
- 2017年式以前の標準S4で過走行個体: 査定減点幅大
- 修復歴あり個体: 同条件比で大幅マイナス
装備別・グレード別の細かい相場推移はアウディS4の買取相場ページで確認できます。
今売るべきか?S4のベストタイミング判断
S4は年式とともに値下がりするため、「いつ売るか」で手取りが変わります。判断基準を3つに整理しました。
1. 売却推奨パターン
2023〜2024年式・走行3万km以下、とくに3.0クワトロ・限定色装着車を保有しているなら、値下がりが進む前・次期型移行情報が出る前の売却が有利です。値持ちは比較的良い方ですが値上がりは見込めないため、価値が残っているうちに動くのが合理的です。
2. 保有しても良いパターン
2023〜2024年式・走行1万km以下・限定装備の組み合わせは同年式内で相対的に値下がりしにくい個体です。当面の利用予定があれば急ぐ必要はありませんが、値上がりを待つ意味はなく、数年内の売却を前提に考えるのが現実的です。
3. 早期売却推奨パターン
2001〜2007年式の旧型S4で走行20万km超に近づいている個体は、これ以上値下がりが進む前に早めの売却が損失最小化につながります。アウディ独自の整備費用(クワトロ系・V8 4.2L等)が査定額を上回る前に動くのが鉄則です。